きゃべつの歌

なげ~~twitter

おまえの好きなものばかり思い出した

 3年も経ったら、おもいだすことも減るかな、と想像していたけど、実際は2年と10ヶ月経っても夜になると、酒を飲むと、ダメ人間になっている。君はどうだい。  君から教えてもらったクリエイターが今度、七作目ぐらいの新作を出すよ。教えてもらったとき3作しか出てなかったのに。あの時の新作はもう旧作だけど、君はどうだい。いまだに1作目が一番好きで、新作をこき下ろしているのか。ダサくてウケるね。

 互いにオタクだったからサブカルチャーの話しかできない。

 君のことよく知ってると思ったことは一度も無いけど、本当に知らなかったとは思ってなかった。高校出たら地元離れそうな人間だなとは思ってた。私も離れるつもりだったし。家庭環境悪そうだなとも思っていたし、お互い。君にとっては私もうざったい家庭環境だったのかもね。うざってえ家庭環境そうだなーとおもっていたけど。きみのとこ。  だから勝手に大学生になったら偶然近い大学に行ってて、週一で互いの家に行って酒飲んでゲームして寝るし、社会人になって隣駅に住むぐらいと。どうにもならねえな。隣駅どころかこの世にもいないし。

 煙草を吸ってる人ばかり描いてたなー、と思って、吸える年齢になって初めて思った。思い出して吸った。別にいつもの味だった。どうでもいいな。そういう設定だったから描いただけだろうよ。直前に描いた絵。赤い風船はまだ持ったことがないかも。しばらく見ることもないよ、多分。そんな年齢でもないし。家の中で萎む姿は見たく無いし、もらったら飛ばそうかな。

 酒飲む姿もみたことないのにね。飲める方だった? 多分そうだろうね。しょっぺえものもからいものも好きだったもんね。最寄りのファミマ、入ってすぐ右に、突き当たり左に向いて一歩。左手に見えるつまみコーナー。普通見ねぇよそんなとこ真っ先に。飲めなかったらそれはそれで面白いけど。お菓子コーナー飛ばして牛タン買うな。やめろ。下校中のチョイスじゃない。

 肉まんください。

 夜になると思い出すし、酒を飲むと思い出すし、タバコ蒸すと思い出すし、ゲーム機は地獄。でも夢には滅多に出ないし、声は消えかけて、君と酒を飲んだことは無いし、君と出かけた場所は400km離れている。私だけ逃げてきた。それでも許してくれるか。冷凍のポテト、とうもろこしの揚げたやつ、食パン。スケッチブック、君を追い出した簡易ベッド、PS2。逃げた美術室、チョコ。ゴミ箱のプラスチック。